石けんのあれこれ

石けんって何?

こんにちは。今月はシャボンちゃんの石けん講座だよ。
石けんってどこの家にもあるものだよね。こんなに暮らしに身近なものなのに「石けんと洗剤の違いがわからない〜」「石けんなんてなんでもいいよ〜」なんて思ってる人が多いのが残念。もっと石けんのことを知ってほしいな〜。
石けんの種類や使い方がわかればもっと生活が楽しくなるよ。今月は楽しい石けんライフのすすめだよ♪
 
石けんの歴史
紀元前3000年の古代ローマでは焼いた羊を神殿に捧げる風習があったんだ。その焼いている時に落ちた油が木の灰に混じったものが石けんのもとで、汚れを落とす不思議な土として使われていたんだ。
英語で石けんを意味するソープ(soap)は、この神殿の名前が語源。石けんの歴史はとても古いんだね。その後17〜18世紀になって海水から食塩(塩化ナトリウム)を採り出し、灰の代わりに「ナトリウム」で石けんを作る方法が考え出されたんだ。

石けんて何?と聞かれたらなんて答える?「うーん、固形の洗浄剤・・」
なーんて答えてるようじゃまだまだ石けん初心者だね。

石けんとは簡単にいうと、脂とナトリウムがくっついたもの。汚れというのはほとんどが脂(油)だから、脂に溶けるものを使って汚れを落とそうってわけ。石けんの脂と汚れがくっついて、水に溶けるナトリウムと一緒に流しちゃおうというのが汚れ落ちの仕組み。

ちょっと難しくなるけど、石けんは牛脂・ヤシ油・パーム油・パーム核油・豚油・大豆油など天然動植物油脂を原料とした界面活性剤(脂肪酸ナトリウム・脂肪酸カリウム)を指すんだ。水酸化ナトリウムと油脂から作られたものが「脂肪酸ナトリウム(ソーダ石けん)」でこれは固形石けん。水酸化カリウムと油脂から作られたものが「脂肪酸カリウム(カリ石けん)」で液状石けんとなるんだ。

つまり〜
汚れを落とす成分が脂肪酸ナトリウムまたは脂肪酸カリウムからできているものが石けん。

石けんと合成洗剤の違い

汚れを落とすものには「石けん」と「合成洗剤」があるよね。どっちも汚れを落とすものだけど違いがわかる?

「固形のものが石けんで、液体のものが台所用洗剤で、粉末や液体状のものが洗濯用洗剤?」
 違うよ〜。形で決めるんじゃないよ。石けんには固形も液体も粉もあるし、合成洗剤にも、固形や粉や液体のものがあるよ。形ではなくて汚れを落とす成分で区別されるんだよ。それと「石けん」と「合成洗剤」は同じ汚れを落とす洗浄剤でも人体や環境に与える影響が違うんだ。
 
石けん⇒汚れを落とす成分が脂肪酸ナトリウムまたは脂肪酸カリウムからできているもの。海や川に流れても分解され肌や環境に優しい。

合成洗剤⇒石けんである脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム以外の界面活性剤を含むもの。(つまり石けん以外のもの)「合成洗剤」は自然界で分解されにくい化学物質が多く含まれているため、環境を汚染する原因ともいわれている。

 d(^-^)石けんは水と炭酸ガスに分解され、石けんカスは微生物の栄養源となり、生態系にリサイクルされるんだよ。石けんて環境に優しいんだね。

石けんと合成洗剤の見分け方

石けんも合成洗剤も固形や粉、液状のものがあるなら形だけで見分けるのは難しいよね。

パッケージを見てみよう!

商品のパッケージの裏側に「洗濯用石けん」「台所石けん」などというように「○○用石けん」と石けんの文字があればそれは石けん。合成洗剤の場合は「○○用合成洗剤」となってるよ。

成分を見ると
石けんは、液体の場合は「脂肪酸カリウム」固形や粉の場合「脂肪酸ナトリウム」などの文字があって(他に「石けん素地」「カリ石ケン素地」と書かれている場合もある)合成洗剤の場合は石けんの文字はなく難しいカタカナの成分名が書かれているんだ。ただし「複合石けん」と表記されているものは石けんではないよ。(「複合石けん」とは合成洗剤と石けんを混ぜ合わせた物で両方の性質を併せ持った洗剤)
 
ちょっと実験! 石けんと合成洗剤の見分け方
透明なガラス製のコップに水を3分の1程度入れる

調べたい洗剤を少量溶かし、割箸などでぐるぐる〜とよくかき混ぜて泡立てる

泡立った液中に食酢を少しずつ加えながら混ぜる

泡が消えて、液体が白色に濁ったら石鹸!泡が消えず、
液体にも変化がなければ合成洗剤なのだっ!

界面活性剤って?

製品の品質を保持したり安定させたりと必要なもの。全部が全部悪いものではないよ〜。

界面活性剤とは、簡単にいうと水と油を混ぜるもの。化粧品や洗剤など水と油から作られているものは時間が経つと分離してしまうよね。だけど、界面活性剤を使うと、油分と水分を混ぜ、その状態を長時間維持させることができるんだ。

食器用の洗剤を例にとると
界面活性剤の作用により食器の表面に洗剤がなじみ、次に油汚れとなじみ、最後に界面活性剤によって取り囲まれた状態の油分分散作用によって水中に分散させ食器から分離させることにより、汚れを落とすってわけ。界面活性剤の活躍によって食器洗いや洗濯にかかる手間や時間が画期的に少なくなったといえるかもしれないよ。
リンス、歯磨き粉、基礎化粧品、各種洗剤、シェービングクリームなどのほとんどの製品には界面活性剤が含まれているよ。

石けんの脂肪酸ナトリウムと脂肪酸カリウムも立派な界面活性剤でそれ以外の界面活性剤は合成界面活性剤と呼ぶんだ。
界面活性剤は天然のものと人の手で作られたものがあり、約2〜3千種類くらいあるといわれているんだ。
その中で環境や人体によくないといわれているものは合成界面活性剤で、中でも石油から作られた「石油系界面活性剤」は、川に流れてヘドロの原因になったり、と環境汚染の一因にもなっているとも言われているよ。

石けんの魅力

合成洗剤は、お風呂用、台所用、洗濯用、トイレ用と使う場所によって限られちゃうよね。もちろん石けんも○○用と区別されて売られているものもあるけど、純石けんなら台所!お風呂!洗濯!一つでいろいろ使えるものが多いよ。
環境にも優しくて一つでいろいろ使えるのが石けんの魅力!

※純石けんとは、化学物質や香料が含まれていない脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウム」が約95〜97%以上の割合で作られ、その他の添加物(エデト酸塩・パラベン・香料)などが含まれていない石けんのこと。

石けんの性質

合成洗剤とは違う石けんの特性を知って、上手な石けんライフ♪

●汚れ落ちの秘密は泡!
泡がないということは洗浄力がないということ。石けんの泡は、水と油を乳化(結合)させて、汚れを肌から離れやすくしてくれるんだ。
↓ ↓
泡立ちが悪いと汚れが落ちない!
 
石けんは合成洗剤とちがって、ある一定の濃度より薄くなると洗浄剤としての作用が急激に弱くなってしまう。洗うときは石けんのパワーが発揮できる一定の濃度を保つこと。洗濯のときも、石けんがあまり薄いと汚れが落ちないので、泡立つ程度の濃さを保つことが大事。
それには
食器洗いの場合は、汚れのひどいものはあらかじめ汚れをふきとっておいたり、洗い桶やため水で薄めて洗わず、スポンジに直接石けんを含ませて洗うのがポイント。
薄めるだけで界面活性がなくなるということは、すすいだ後の肌の上にも残らず排水されても害がないということなので、これは他の界面活性剤と違った石けんの特長(環境に優しい)といえる。
 
●汚れの再付着
石けんは、ある程度以上薄くなると、それまでつかんでいた汚れを手放してしまう特性があるよ。だから食器を洗う場合、ためすすぎですすぐとせっかく汚れを包んだ泡がさーっと水に流れ、今から洗う食器に汚れが再付着してしまう。ためすすぎでは一度とれた汚れが食器に再付着しやすいので、流水すすぎにしようね。食器に限らず、体を洗う時、衣類を洗う時にも同じことが言えるよ。
 
●適度な温度
石けんの原料によっては低い温度で使うと十分な洗浄力を発揮できないものがあるよ。
汚れは洗濯液の温度が高いほどよく落ちるけど、高すぎると色落ちしたり布地を傷めることもあるから注意。ものにもよるけど石けん液の温度は30〜40℃が適温。
 
●石けんと酸
台所で酢の物とかマヨネーズ、ドレッシングなどがついたままの食器を石けんで洗うと、泡が立たずに水分と油分が分離して白い固まりが浮いてくるよね。
石けんは酸性のものに反応してしまうのでマヨネーズなどの汚れはあらかじめふきとってから洗うと洗浄力が落ちないよ。
 
★石けんの上手な使い方 まとめ★      
石けん液の濃度を守ること(常に泡のある状態)
石けん液の温度は30〜40℃が適温
汚れの再付着防止ですすぎを充分に
酸性の汚れはあらかじめ拭き取る

石けんQ&A

石けんのことでわからないことは聞いてよね。

洗濯編
●石けんより合成洗剤のほうが洗い上がりが真っ白になったような気がするのですが・・・
合成洗剤のほうが洗浄力があると思うのは間違い。石けんの特性(上記参照)を知って使えば、きちんと汚れを落とすことができるよ。
合成洗剤には、布を白く見せる成分蛍光増白剤配合のものがあるので、汚れが落ちるというより染められて白く見えるという場合がある。逆にいうと真っ白く見せたいなら蛍光増白剤配合の合成洗剤を使った方がいいかも。
でも石けんで洗濯すると、繊維の自然の色や風合い、柔らかい洗い上がりが実感できる。環境にも優しいしね。
●石けんで洗うと石けんカスが気になります
粉石けんは水に溶けにくいから、ぬるま湯で粉石けんを溶かしてから洗濯物を入れるといいよ。または、洗濯槽の低水位ラインまで水を入粉石けんを入れてスイッチON!
よく泡立てきちんと溶かしてから洗濯物を入れ、水位を設定して洗濯すれば石けんカスが残らないよ。
 
お肌編
●無添加石けんって何?普通の石けんよりいいの?
石けんは肌にも環境にも優しいというけれど、石けんの中には防腐剤、酸化防止剤、色素、品質安定剤、香料等の成分が含まれているものもあるよ。いや市販されている石けんのほとんどはこれかも。
無添加石けんとは基本的に石けん(脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム)だけで、何も添加されていない石鹸という意味。合成界面活性剤も、化学合成された殺菌剤、防腐剤、香料、着色料なども入っていない石けん。

※無添加石けんとは、純石けん分(脂肪酸ナトリウム/脂肪酸カリウム)が95%以上のもの
ただし、必ずしも無添加が良いとは限らないよ。石けんの添加物はより効果を発揮するためのものなので用途に応じて使い分けたいもの。肌に使う場合は実際に使ってみて自身の洗った後の肌の感で比べるのがベスト。
 
●高い石けんは品質も良いの?
高くて高級感のある石けんってすごく良さそうに見えるけど、必ずしもそうとはいえないよ。石けんの成分は同じでも高価な香料を使ったり、いろいろな物質を配合したり、パッケージを豪華にするとその分高くなるからね。
石鹸の目的は汚れを落とすことで、この成分は基本的にどれも同じだから高ければ良いというものではない。
 
●石けんシャンプーを使うと髪がギシギシするのですが・・
石けんシャンプーは、石けんを使用して地肌の状態が改善されることが期待できるので頭皮に問題がある人にはおすすめ。ただし石けんシャンプーはアルカリ性なのでそのままにしておくと髪が絡み合ってくし通りが悪くなるので洗髪後に酸性に戻してあげることが大事。これをしないとかえって髪傷める結果になる。
酸性のリンスかまたは洗面器にぬるま湯を一杯用意して、酸性のもの(クエン酸、レモ汁、酢など)をよく手でかきまぜて酸性水を作って、髪全体によくなじませた後十分にすすぐこと。

石けんの活用法

石けんのこんな活用法

・石けんで防虫&芳香剤
石けんを箱から出し、洋服ダンスに2〜3個入れておくと石鹸には防虫効果があるため虫も付かず、さらに良いな香りが衣類に付き、芳香剤代わりにもなる。靴箱の靴の中に入れておいてもOK。
 
・小さくなった石けん1
新しい石けんにくっつけたり、網(みかんやタマネギが入ってる)やストッキングにまとめて入れて使うと泡立ちも良くなってもまだまだ使える。
 
・小さくなった石けん2
小さくなった石けんは靴下に入れて洗濯機へ。小さくなって使いにくくなった石けんを 汚れのひどい靴下に 入れて洗濯機で洗うと見違えるほど白くなる。
 
・小さくなった石けん3
ポンプ式のボトル容器に入れ、熱湯を注いでしゃか!しゃか!シェイクすれば、即席ハンドソープが出来あがり〜
 
・アブラ虫退治
小さくなった固形せっけんで濃いめのせっけん水をつくり、スプレー式のボトルに入れてアブラ虫にシュシュッとかけてアブラ虫退治。市販の薬品よりもずっと安全。
 
合成洗剤と違って、石けんはやがて分解して自然に還る優しい洗浄剤。5000年に及ぶ歴史があるから、安心して使えるよね。もっと暮らしに石けんを活用してね。

おすすめ石けん

純無添加せっけん「釜出し一番石鹸」
牛脂、ヤシ油を原料とする天然成分の純粋無添加石けん。
完全鹸化塩析の「枠練り」の手法を用いて釜で炊いた原料から不純物を取り除き、良質の天然分だけを取り出して造ることから、「釜出し一番」と名付けました。
 
珪酸ソーダ、蛍光剤、着色料、香料、酸化防止剤などの添加物をいっさい使用していませんから、お肌の弱い方の洗顔にもおすすめです。製品には「台所用石けん」と表示していますが、自然成分ですから、洗顔、浴用、食器洗いなど多目的にご使用いただけます。
 

石けんには、トレードマークの「坊ちゃん」の顔が刻印されています。
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