おひなさま

おひなさま(ひな祭り)


 
▼ I N D E X
 
>おひなさまの由来
>おひなさま各々
>おひなさまの素朴な疑問
>お供え物の意味
>あなたの街のひな祭り

 
・・と、こんな声が人形たちから聞こえてきそう・・
やばっ!ひな人形無事かしら?(^^;

今年もひな祭りの季節がやってきましたネ。
ひな人形を飾ってひな祭り。
女性なら誰もがなんらかの思い入れのある行事ではないでしょうか。

おひなさまの由来

------健やかに育つようにと想いを込めて------

おひなさまの歴史は古く、平安初期、今から千年も前にさかのぼります。
平安時代の女の子たちの間では、「ひいな遊び」という人形を使った遊びがありました。また、ワラや紙で作った人形「ひとがた」に厄や災いを移して川や海に流す「流し雛」の行事が始まり、この二つが合わさったものがおひなさまの始まりといわれています。

しかし、今のように、ひな壇にひな人形を飾り、菱餅や雛あられ、白酒でお祝いするお祭りが定着したのは、人形の製作技術の進んだ江戸時代中期の頃になります。
この頃になると、紙やワラの人形ではなく、布製の内裏雛もあらわれ、大名のお姫様のお嫁入り道具として豪華なひな人形を嫁ぎ先に持っていくようになりました。

今は、厄除けやお嫁入り道具というよりも、女の子が生まれたときに、お祝いとして贈られる場合が多いですよね。

おひなさま各々

------あの方たちは何者〜?------

ひな壇におすましして座っている、お内裏様。
その下にいる三人官女や五人囃子。
一番下には怒ったり、笑ったり、泣いたりしている人もいるけど、あの方たちは一体、何者〜?(^。^;)


  ● お姫様・お殿様 -----主役のおふたり-----  ●

雛壇の一番上にでーん!と陣取るは、やはり主役のお姫様とお殿様。
「お内裏様」「男雛、女雛」などとも呼ばれています。

そうそう、お家では、内裏雛を左右どちらに飾っています?
普通は、男雛は右(向かって左)、女雛は左(向かって右)に飾っていますが(関東式)、関西では古式にならって男雛が左(向かって右)、女雛が右(向かって左)と逆になっています。
皆さんはどちらでしょうか。
 お殿様に、お姫様。
正式には、お殿様が「親王様」お姫様が「内親王様」というのです。ほほっ。
 
 
  ● 三人官女(さんにんかんじょ) --バリバリのキャリアウーマン--  ●

壇の二段目に位置するは、三人官女。お殿様やお姫様のお世話をする侍女です。給仕役、召使い、メイドのことですが、ただのメイドではありません。 家柄の良さはもちろん、その教養の高さで、姫君や若君に行儀作法や詩や漢文、楽器も教えていた才媛たちなのです。中央に座っている、ちょっとお年をめした、おば様が女官長でしつけ役です。ほほっ。
多彩な才能を持ったバリバリのキャリアウーマンだったんです。
 
 
  ● 五人囃子(ごにんばやし) -----マルチな楽団-----  ●

三段目に位置するは、五人囃子(ごにんばやし)。能の音楽を演奏する男の子ばかりの楽団です。
家柄の良い、元服前の貴族の師弟が楽器や舞踏を宮廷内でお披露目する役なんですが、これで才を認められれば元服後も良いポストにつけるので気を抜けません。家柄の良い、よりすぐりの美少年や秀才の集まりでした。
元服後の良いポストを得るために皆さん真剣なんです。
ふ〜っ、昔も結構大変だったんですね〜。
 
※おまけ※
ひな人形情報 五人囃子というからには、五人なのですが、最近は七人の楽団も登場しています。人数が増えるとそれだけ値段も・・。業界の商魂を感じますが、七人も揃うと豪華ですね。
 
 
  ● 右大臣・左大臣 -----由緒正しきガードマン-----  ●

七段飾りの場合、四段目に位置します。
「随臣(ずいしん)」とも呼ばれています。
お殿様を護衛する武官で、今でいうガードマン。でもすごい権力者なんです。
一般政務を担当していますが、お殿様のお供をするので武術はもちろん、知性と教養も秀でていなくてはなりません。
向かって右が左大臣でおじいさん、学問を司っています。
向かって左は右大臣で若者、武術を受け持っています。
殿の身近にいるので、ときには殿の恋する姫君に恋文を届けたりと、愛のキューピット役なんかも頼まれます。
頼りになる存在なんです。
 
※おまけ※
位の高さからいったら、三人官女よりも高いのだから雛壇でもお殿様のすぐ下の段に位置するべきなのに、なんでこんな下にいなくてはならないんだよ〜。・・と声が聞こえてきます。
やっぱり、お祭りなんで華やかな給仕役(三人官女)がすぐ下にいないと困るし〜宴を盛り上げる楽団(五人囃子)もいないとね〜なんてお殿様のご意見で、四段目になりました。(^^;
 
 
  ● 仕丁(しちょう) -----愉快な人気者-----  ●

七段飾りの場合、五段目に位置します。
外出するときの従者で、宮中の雑用係りです。
三人上戸といって泣き顔、笑い顔、怒り顔をしていて人間の喜怒哀楽を表しています。豪勢な雛人形に一段と楽しさを添えてくれています。
庶民に近い身分だったから、今、庶民の中で流行ってる遊びや楽しい情報をたいくつな宮中の女性に教えてあげたりと結構人気者だったんだよ〜

おひなさまの素朴な疑問

なぜ、ひな祭りを桃の節句というの?


ひな祭りは、中国の三月三日または三月上巳(最初の巳の日)に水辺でお祓いをする行事と日本の古い人形信仰が結びついたものです。
桃には、邪気を祓う力があると信じられていたので中国では、この日に桃花酒を飲む習慣があります。
それが日本にも伝わって、桃の節句といわれるようになったのです。
桃の節句」・・女の子のお祭りらしい美しい呼び名ですネ♪


ひな人形の種類を教えて!


ひと口におひなさまといってもいろいろな種類があります。
座り雛、立雛、木目込びな、豆びな、他にも地方によっていろいろな人形があります。男の子用のひな人形があるところもあるんです。

形式の違いでは、親王飾り(殿と姫だけの飾り)、段飾り(殿・姫の他に三人官女や五人囃子、随臣、仕丁などが付き、三段、五段、七段飾りなど)があります。
最近の住宅事情を考えた、収納に便利なケース飾り(都市部に人気)のものも見かけます。

好みはもちろん、予算や置き場所を考えて選びたいですね。
 おひなさまの王道といえば、七段十五人飾り。憧れるな〜。
現在はあまりこだわっていませんが、お祝いは奇数で揃えられますので、雛壇の段数や人形の数も古い風習や儀式を参考にして整えられたものが多いようです。


おひなさまはいつからいつまで飾るの?


立春の二月四日頃から二月中旬にかけて、遅くてもひな祭りの一週間前までには飾りたいものです。
 長い間、見ていたいから早めに出してネ。でも節句が終わってから飾っていても節句の意義が薄れるのでしまうのは早めに。


しまうのが遅いと婚期が遅れる?


これは「しつけ」の一つだったようです。
女の子がいつまでもお祭り気分で騒いでいてはお嫁のもらいてがありませんよ〜という意味があったそうです。

おひなさまを季節に出して、季節にきちんと片付けるという躾からきたんですね。
いつまでも飾りっぱなしにしてませんか?


おひなさまは誰が買うの?


おひなさまは、かって嫁入り道具の一つとして持たせるという風習があったので、お嫁さんの実家から贈るというのが一般的でしたが、現在は特別な決まりごとはありません。
おじいさん、おばあさんがお金を出されて、若夫婦がお人形を選ぶという家庭が多いようですが、少子化の影響もあってか、お嫁さんの実家に限らず、両家で折半して買ったり、父方の実家から贈られたりとケースも様々です。
 おひなさまは、お嫁さんの実家が買うという慣例は、昔の風習の名残だったんですね。
今はそんなにこだわる必要はないようです。


おひなさまは次女、三女にも買うの?


ひな人形は女の子の健やかな成長を祈って飾るもの。
その子に厄災がふりかからぬように人形が身代わりになってくれるので、一人に一飾りが基本・・ってなってるんですよね・・
それでは、女の子三人だったら・・雛壇三つ・・。
ひーっ!今の住宅事情では無理ですぅう。
ひな人形の代わりに、それぞれの記念になるものを買ってもいいですね。
立雛や木目込親王、市松人形などを買って一緒に飾ってはいかがでしょうか。


なぜ、雛段に赤い布が敷いてあるの?


昔から、赤色は生命力の象徴で魔よけになると考えられていたため、ひな人形にも悪や厄災が近づいてこないようにと赤い毛せんを敷いているのです。
同様に桃の花にも厄を祓う力があると信じられていました。

お供え物の意味

ひな祭りで、ひな人形と一緒に飾るお供え物。
縁起の良い食べ物なんです。

●草餅
ご存知、よもぎの葉をつき混ぜた餅。
よもぎは古来より厄を祓う薬草とされてました。
女の子の健やかな成長を祈って、桃の節句に薬草でもあるよもぎを餅に混ぜ合わせて贈ったのが始まり〜始まり〜。

●菱餅
下から緑、白、ピンクとなってるのはなぜ?
一番上のピンク(赤)はもちろん桃の花、真ん中の白は残雪、一番下の緑は雪解けを待つ草の名をそれぞれ表しているという説があります。
もう一つは古くは、正月用の丸餅の上に菱餅が乗っていて、そのお餅を菱花びらとよんでいた。それがひな祭りの菱餅として現在に伝わったともいわれています。
菱餅は江戸時代後期から作られたそうです。

●雛あられ
ひな祭りの定番、お米のお菓子。
白、ピンク、緑の色は、上に書いてある菱餅の由来と同じです。白が大地、ピンクが生命、緑が自然という説もあり。
子供の頃、ひな祭りの日の給食で小袋に入った雛あられが出た記憶がありますが、今は出ないのかしら・・(^^;

●白酒
焼酎に、蒸したもち米とこうじを仕込んで熟成させたお酒で、どろっとしてます。
桃の節句の定番となったのは、江戸時代に入ってからです。
昔、神前に供えた「しろき」をまねて、ひな祭りに供えるようになったそうです。

●はまぐり
はまぐりのお吸い物は、ひな祭りの定番料理ですね。
貝がらが二つしっかりと合わさっていることから、将来良い伴侶に恵まれるという意味があります。

あなたの街のひな祭り

ちょっと変わった?ひな祭りを一部紹介。
みなさんの住んでいる街にも面白いひな祭りイベントがありましたら、教えてくださいネ♪

●石段ひなまつり
群馬県伊香保温泉石段街では、温泉街の中心にある石段を雛壇に見立てて、保育園の年長さんが着飾って並びます。
可愛らしい人間ひなまつりです。

●おひながゆ
群馬県の上野村では、川原に集まって石囲いを作り、粥を煮て食べたり、遊んだりする風習があります。
「おひながゆ」と呼ばれています。
昔ながらの野遊びとひな祭りがいっしょになった行事だそうです。

●つるし雛
静岡県稲取では、ひな人形の横に桃や猿子、亀や柿、兎、巾着など縁起物の縫いぐるみを雛壇の横につるして飾るのが風習です。
小さなかわいらしい人形や袋ものがたくさんつるしてある様は、とても可愛いくて綺麗なんです。

●がんどういち
愛知県三河地方では、子供たちが「おひなさまを見せて」と言いながら家々をまわり、お菓子をもらって歩く「がんどうち」という行事があるそうです。
ハロウィンの日本版でしょうか・・。
今は廃れてしまったという話も聞きますがどうなんでしょう・・。

●ひな流し
鳥取には古くから「ひな流し」の風習があります。
男女一対の紙雛に菱餅や雛菓子、桃の小枝等を添え、厄災を託して川に流し、無病息災を願う行事です。

●ひなあらし
山陰地方では、ひな祭りの日に、お互いの家をまわり、雛壇の前でお菓子やご馳走を食べるという風習があるそうです。
雛壇の前に供えられたごちそうを食べ荒らすから「ひなあらし」?

●さげもん
福岡県の城下町柳川のひな祭りは、「さげもん」でいっぱいです。
さげもん?
女の赤ちゃんが生まれると健やかな成長を願い、縁起の良い鮮やかな伝統手まりと鶴、兎、鶏などの手作りの縫いぐるみを組み合わせて作ったものです。
この時期、どこのお家でもたくさんのさげもんが飾られています。ほのぼの〜

●はまうり
沖縄では、三月三日に浜下り(はまうり)と言って、女性が潮に手足を浸して、健康祈願する行事があったそうです。
あった(過去形)ということは、今はあまりないようです。
現在では、浜下りというと潮干狩りを意味するようです。
 

おひなさま・・私は長女なのですが、家におひなさまがありませんでした。
ですから「ひな祭りパーティー」で友達の家にお呼ばれしたとき、お部屋に豪華な雛人形が飾ってあるのがうらやましくて仕方ありませんでした。
大きくなって、女の子が生まれたら、立派な雛人形を買ってあげよう!
・・と思っていたものの・・生まれた子供は三人とも男の子・・
家にないので、この時期、お店に飾ってある雛人形の豪華な衣装や飾り、高貴な顔立ちに一人でうっとりしています。

おひなさまって、いくつになっても憧れのお人形ですね。

★おしまい★