シジミ(蜆)VSハマグリ(蛤)

シジミ(蜆)VSハマグリ(蛤)


 
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約1万年前の縄文時代の貝塚からも発見されているくらい食用としての歴史が古い
シジミとハマグリ。

日本人って昔から貝が好きなんだよね。寒くて水温が下がるこの季節…
貝は身が引き締まり格別の味となる。
今月の旬なものの対決は、シジミ(蜆)VSハマグリ(蛤)なのだ。

自己紹介

(蜆)僕の名前はシジミ。漢字で「蜆」。シジミ科の淡水産の二枚貝さ。
シジミにもいろいろ種類があって、川の中流にすむマシジミ、琵琶湖特産のセタシジミ、全国各地の河口にすむヤマトシジミが主な身内。
僕はキレイな水にしか棲めないんだ。

(蛤)私はハマグリ。漢字で「蛤」。形が栗に似ているから「浜栗(はまぐり)」とも書くわね。マルスダレガイ科(舌かみそ…)の二枚貝。
ほぼ全国的に分布しているけど、最近は国産ものが少なくなって、店頭に並んでるのはほとんどが近縁の※朝鮮ハマグリなのよ…(._.)

★ハマグリの旬は、冬から春にかけてだけど、シジミの旬は夏と冬。
主に北海道で獲れるマシジミ、琵琶湖特産のセタシジミは冬に美味しくこの時期が旬。
ヤマトシジミは夏に味が良くなるので、「土用しじみ」と呼ばれている。土用しじみは、肝臓の妙薬ともいわれているぞ。

※朝鮮ハマグリ知ってた?朝鮮ハマグリは、囲碁の碁石(白)の原料にもなっているって。

俗言・つたえ

昔からのいわれには、どんなものがあるカナ?


(蜆)“土用しじみは服薬”といわれているくらい僕は体にいい食べ物。薬になる食べ物なんてスゴイだろう?特に肝臓にいい食べ物として知られているんだ。

(蛤)あら、私は“夫婦愛のシンボル”といわれているわ。なぜって?
二枚貝の中でも私の貝殻は模様や形、大きさが全て違っていて同じ貝殻どうしでないとピッタリと合わないのよ。
そんなことから夫婦和合を意味するおめでたい食べ物として、結婚式や桃の節句のお供物としてよく登場するのよ。雅で高貴な貝!知名度は私のほうが上かしら?

(蜆)てやんでぇ〜い!安くて栄養いっぱい!庶民の貝のどこが悪いんだ。
漢方では“寒、無毒、暴熱を去り、目を明らかにし、小便を利し、熱気、脚気、湿毒を下し、酒毒、黄疸を解す”(長い…)とあるんだぞ!

(蛤)関係ないけど“ハマグリは一夜に千里走る”っていわれてるの知ってる?私は潮の流れに応じて水管から大量の粘液を出して移動するのよ。スゴイでしょう。

(蜆)そんなのちっとも自慢になってないや(-。-)

(蛤)そういえばシジミには“蜆が袴を着たよう”とか“蜆で行水”なんて俗言があるわね〜。
“小さいシジミが袴を着てかしこまってるようで格好悪い”とか
“シジミ貝の中で行水するように窮屈で狭い”って意味よ。シジミってセコイ例にばかりあげられるわね〜。

(蜆)ふん!小粒でもパワーあるんだぞ!

★喧嘩はやめぇーー! 豆知識φ(..)◇貝合わせ◇
平安時代に始まった貴族たちの遊びで、360個のハマグリを地貝(右の貝殻)と出貝(左の貝殻)に分け、より多く合わせた方が勝ちというもの。江戸時代にはこれらにキレイな色の美しい絵や和歌が描かれた。

栄養・薬効

(蜆)“シジミは肝臓の守り神”“酒飲みの薬”なんていわれるくらい肝臓にいい食べ物だぞぉ。
身は小さいけれど、低カロリーで良質のたんぱく質に富んでいるんだ。
他には、貧血を防止するビタミンB12や肝臓を強くするメチオニンを多く含んでいるのが特徴さ。
ニ日酔いには、シジミのみそ汁!これ一番!

★注!シジミは、ビタミンB1を壊す酵素を含んでいるので、酵素の働きを弱めるため必ず火を通すこと。


(蛤) なんてったって貝の中でもカルシウムを多く含んでいるのが私の特徴。

だから骨や歯の病気、骨粗しょう症を予防するの。コレステロールを下げ、疲労回復に効く※タウリンの含有率は、二枚貝の中で一番!血液の循環もよくするから内からキレイになれるわ。
食べてキレイになるなら私ね!

★タウリンは、水に溶けやすいので汁物料理が最適。溶け出たエキスを逃さないためにも汁も全部飲むこと。

味の対決

味噌仕立てVSすまし仕立て

貝独特の旨味成分はコハク酸!シジミやハマグリにはコハク酸がいっぱ〜いなのだ!

(蜆)ぷくぅっとした小さな粒からしみ出す独特のダシは、なんとも言えないくらいウマイぞぉ〜。
なんてったって濃厚なダシが出るのが特徴。ちょっとクセがあるけど、おなじみシジミのみそ汁は根強い人気!

★シジミは、少しクセがあるので、すまし汁やコンソメスープには向かない。やはりみそ汁にするのが一番美味しい♪白味噌より赤味噌…甘口より辛口の味噌のほうがあうかも。風味を損なわないためにも味噌汁はあまり煮すぎないようにネ。


(蛤)濃厚で上品な味わいといえば私のほうが上ね。滑らかな歯ざわり、ふっくらとした身から出るダシは格別!素材の味をそのまま活かすためには、すまし仕立てにするのが一番!

★独特の上品な香りと旨味があるので、みそ汁よりすまし仕立てや潮汁にするのが向いている。加熱しすぎると身が固くなるので煮立てないように。
どっちの味が好みカナ?p(^^)q

調理法

バリエーションはどちらが多い?

(蜆)シジミは、みそ汁が一番美味しい。みそ汁以外では、シジミごはん、シジミのスパゲッティ、つくだ煮、和えもの…ってとこかな。可食部が少ないから調理のバリエーションはあまり豊富でないかも。

(蛤) それじゃ〜私の勝ちネ。大きな身のものは、焼きハマグリや酒蒸し。小さなものは、すまし汁や炊き込みごはん、しぐれ煮もいいわね。じゅわ〜っ!貝殻の蝶番を削って、中の汁をこぼさないように網で焼いた焼きハマグリって美味しいのよ。 和風料理だけではなく洋風料理にもあうのよ。代表的なのがクラムチャウダーやクリーム煮、スパゲッティやパエリアなど♪美味しそうでしょっ!

★レ・シ・ピ★

◇シジミのみそ汁◇
・カラつきのシジミとたっぷりの水をボールの中に入れ、半日くらいかけ砂を吐かせる。
(砂ぬきをしないとジャリジャリして食感が悪くなる)
・ナベに水といっしょに洗ったシジミを入れ火にかける。
・シジミの口が開いたら味噌を入れる。(汁は煮つめないこと)
・お椀に入れ、小口切りしたネギをのせて出来上がり〜。山椒の粉をふってもいいよ。

◇ハマグリのすまし汁◇
・ハマグリの砂を塩水に半日ほどつけ砂を吐かせる。(あらかじめ砂ぬきしてあるハマグリも売っている)
・ナベに水とハマグリを入れ火にかける。
・口が開いたら酒、塩、薄口醤油をおとして味をつける。
・お椀に入れ、小口切りしたネギや木の芽などをのせて出来上がり〜。

★ダシがいらないのは、貝独特の旨味成分コハク酸を多く含んでいるから。つくり方はどちらも簡単だネ♪

選び方

貝類は鮮度が決め手。一つでも腐っていると匂いが出て他の貝もダメになってしまう。

◇シジミ◇
・粒がそろっていて大きいもの
・水中にいる時は水管を出していて、出した時はカラをしっかり閉じているもの

◇ハマグリ◇
・カラにツヤがあるもの
・身に透明感があるもの
・貝と貝をぶつけると金属的な澄んだ音がするもの(生きている証拠)
    
φ(..)ナゼ貝と貝をぶつけて選別する?
互いにぶつけるのは、死貝と生貝を仕分けするため。
生貝はたたくとキュッ!と身が締まりカラの中に隙ができるので澄んだ音がするけど、
死んだ貝は身がカラの中で、だら〜んと広がって隙間がなくなっているため鈍い音がするのだ。

ん〜今回はあまり対決になってないけど(^_^;))シジミとハマグリ、同じ貝でもこんなに違う?甲乙つけがたいよね〜。
貝は自然の恵みだけで成長したもの。小粒だけど自然の恵みをいーーっぱい受けて育った体には栄養がいっぱい!
その秘められた力はあなどれない。今日はシジミ?それともハマグリ?好みのままに♪